最近、インターネットは世界中のどこにいてもアクセスできるようになったと感じるでしょう。つまり、このブログもオンラインで読まれています!一方で、海外旅行中や潜水艦での勤務中、山深いエリアに住んでいれば、インターネットへのアクセスは保証されていません。
数年前、iFixitはすべてのiFixitガイドをPDF形式でDVDに収録して提供していました。このDVDは非常に人気がありましたが、サイトに公開される修理ガイド数が増え続けたため、このシステムを維持するのが困難になりました。最終的にDVDは更新されなくなり、オフラインの取り組みは中断されました。
それから10年が経ち、世界各地でインターネットが普及してきたこともあり、この原点に立ち返る必要性を感じたのです。

私は長年、インターネット接続が不安定な環境にいました。通信速度が速くて安定した接続ができないために、オンラインコンテンツにアクセスできないことがどれほどもどかしいか知っています。幸いにも、現在は光ファイバー接続と4G/5Gワイヤレス接続が可能です。しかし、心の奥から響く声は、それが永遠に続く保証は全くないと語りかけてきます。
私は、生涯現役の修理テックでありコンピュータマニアです。そしてプロセスエンジニアリングの博士号とオートメーション/産業用コンピュータの修士号を取得している私は、 iFixitのコンセプトに強く賛同しています。逆境に耐えうる力と持続可能性を高めることは、私にとって非常に重要なことです。フランス語の翻訳者としてiFixitに貢献するようになった時、公開されている修理ガイドをオフラインで利用できるようになれば、さらにアクセスしやすくなることに気づきました。
世界中にはインターネットにアクセスできない人が多く存在します。その数は約40億人で、世界人口の半分に相当します。もちろん、その全ての人がiFixitへのアクセスを必要としているわけではありません。(もしくは必要になるかもしれないと思っていません。) しかし、たとえ修理に必要な装備やツールを持っていない人が少数派だとしても、彼らに解決策を提供するというアイデアは価値あることです。
そして、ここからがKiwixプロジェクトの紹介です。
Kiwixによると、インターネット接続が制限されていたり、接続できない人が世界中には数多く存在します。Kiwixは、このテクノロジーのギャップを埋めることがいかに重要かというミッションに基づき、多くのオンラインリソース(Wikipedia、TEDトーク、グーテンベルグ図書館など)のコンテンツパッケージ(.zimファイル)と、これらのパッケージに対応するスタンドアロンリーダーです。Kiwixは、できる限り多様なオンラインリソースのパッケージをオフラインのコミュニティに提供し、これらのパッケージを定期的に更新し続けることを目指しています。

Kiwixの大きな利点は2つあります。まず、スタンドアロンリーダーはウェブテクノロジーに基づいており、どんなウェブサイトでもアーカイブすることができます。第二に、アーカイブのフォーマットとして圧縮は非常に効率的です。Kiwixを使えば、通常のAndroid携帯にWikipedia全体を収めることができます。こうして、私はKiwixにiFixitのオフラインアーカイブを構築することになりました。これで、インターネットの電波が弱いときや、インターネット接続ができない時でも、オフラインでiFixitの全アーカイブにアクセスすることができるようになります。
数週間にわたるコーディングの後、iFixitのオフラインアーカイブで、サポートする12の各言語(日本語を含む)で誰でもダウンロードできるようになりました。各パッケージのサイズは約2.5GBで、約19,000のカテゴリに分類された456,000の画像を含む、44,000以上の修理ガイドが含まれています。
これらのパッケージは、新規の修理ガイドやコミュニティによる変更を加えたものが、まとめて四半期ごとに更新されます。また長期的に利用できるように、定期的に archive.org にアップロードされます。
このスクレイパーのプロジェクトはオープンソースであり、GithubのKiwix組織の下でホストされます。そしてこれはiFixitコミュニティプロジェクトです。Pythonプログラミングの専門知識をお持ちの方、またはバグを発見された方は、遠慮なく協力してください。
また、この便利な情報を、必要な方々にぜひ共有してください。ぜひ皆さんの協力が必要です。このプロジェクトに対するご意見やアイディアがありましたら下のコメント欄からお知らせください!
翻訳: Midori Doi
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